May 27, 2004

世界のデジタルスターを集めたクリエイティブショーがシンガポールで開催 IdN My Favourite Conference

クリエイティブモデルを求め3000人のクリエーターが東南アジア全域から参加

 5月14日と15日、シンガポールエキスポを会場にデジタルクリエイティブショー「IdN My Favorite Conference」が開催された。このイベントは、香港にある世界配本の英文クリエイティブ誌IdN(http://www.idnworld.com/)が主催、地元のデザイン・コンテンツ振興団体であるデザインシンガポールが共催するもので、世界各地からデジタルクリエイティブのスターを招き、その発想と仕事をプレゼンテーションショーとして披露するもの。

 ロンドンを拠点に活動する、クリエイティブ集団「Mother」のストラテジストであるアンディー・バレスは、ユニークなデザインで若者を対象にグローバルにヒットしているシーメンスのGMS携帯電話ブランド「XELIBRI」(http://www.xelibri.com/)のために制作したコマーシャルやビジュアルワークを披露、274もの登場人物の顔が老若男女を問わず同じ人々に街中で追い掛け回される印象的なCMでブランドイメージを掴んだ背景にあるクリエイティブスタイルとして「常におもしろい映像を作ろうと実験して、それを業界の連中に見せびらかしているうちに仕事が舞い込み続けるようになった」と、独自のセンスを絶え間なくサンプルとして見せ続けられる継続的挑戦が重要だと語った。

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 ほかにも、ILMで主要な作品の世界観を数多く手がけているウィルソン・タンが「スター・ウォーズ エピソード2」や「A.I.」など近作を題材にどのようにコンセプトを可視化したを語り、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を手掛けた、ニュージーランドのデジタルプロダクションWETAデジタルで同作のデジタル表現を最初から指揮したジョン・ラブリーが三部作のために次から次へと開発した独創技術をデータ公開を交えて解き明かすなど、のべ7ヶ国から15組のショーが展開された。

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 これらのプレゼンテーションを、日本円にして1万5千円相当の参加費でありながら、東南アジア全域から集まった3000人以上のクリエーターが聞き入り、日本から招待されたキャラクタークリエーターの「DEVILROBOTS」(http://www.devilrobots.com/)にサインを求め長蛇の列が生まれるなど、クリエイティブに対する強い憧れが生み出す強い熱気が会期中充満していた。

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このレポートは「週刊アスキー」WAMニュースに寄稿した元原稿です

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