November 19, 2003

第1回 DiVA芸術科学会展
高度情報ネットワーク時代に
不可欠な新たな表現の評価の場を目指して
運営および芸術科学発展のための意義についての論考

 芸術科学会によって、情報通信分野における表現研究の最新の成果を評価する新たな取り組みであるDiVA芸術科学会展が去る5月20日より23日まで、NICOGRAPH春季大会とあわせて東京工業大学で開催された。

 IT社会の到来によって、人々がより直接的にIT技術の進歩に関わりあいを持つ現在、技術と人との関係の中で、科学技術と芸術とがより密接に関係することが望まれる各方面から高まる要請に応じて、アカデミックな場において学際的な研究とそこから生まれる表現の成果を顕彰するとともに展示することで広く知らしめることを目的として、同展の開催が企画された。

 情報通信分野での芸術表現やデザインを視野に入れた大学院が、数多くの美術系大学で生まれる一方、工学分野においても表現に関する学際的な研究が数多く取り入れられる中、これらの研究から生み出された成果が、今までのように論文に依らず、作品というかたちでアウトプットが出されるようになり始めている。このような成果表出のかたちが変わる中、論文だけでない、新たな研究評価が、同分野の発展のためには必要となり始めている。特に、論文よりも作品に重きが置かれてきた芸術分野における人材を学際的に評価するためには、作品そのものを論文と同様に評価する枠組みが必要とされている。

 一方、工学の分野からの視点においては、技術そのものの評価だけでなく、この分野において、その技術の価値をより高めるために質の高い表現が同時に求められており、同じく、論文だけではなく成果物としての評価も求められている。このような状態の中で、先駆的な人材を積極的に評価し、アカデミズムとしての芸術科学の発展を志向するため、論文のみならず作品もしくは成果物を査読と同様に審査し、学会として評価する、日本において今までにないかたちの発表形態が同展なのである。

 世界を見渡しても、このような作品・成果物評価が、アカデミックにおける価値尺度になるものは、米国ACMのSIGGRAPHにおける先端技術展示や先端的なデジタル表現技術を用いた成果としての芸術作品展示、それにこれらを研究成果として開示する学会発表を中心に、未だ数少なく、新たにかつ、急速に人数を増やしているこの分野における研究者の数とミスマッチを起こしているのが現状である。そのため、類似分野における既存の学会において評価を受けた人材が既に評価を受けたという差から、芸術科学に関わる分野においてポストを得ることの方が容易でかつ、そのような現象が多々みられる現状がある。芸術科学における新たな能力を持った人材が評価を受けることが出来る機会を創出することは、危急の課題であり、その課題に対する解決策としての側面が同展にはある。

 これらの背景から、類稀なる学会による評価展であるDiVA芸術科学会展が行われることとなった。まさにこれは、科学技術と芸術との学際的融合が必要不可欠となる時代にふさわしい新たな評価形態の登場である。

(DiVA芸術科学会展 運営委員 岡田智博)

応募作品の傾向
主流を占めたインスタレーション

第一回目となる今回は、3ヶ月にも満たない準備期間の中、1ヶ月も満たない公募期間でありながら30件もの応募が全国25の研究・教育機関より集まり、10 作品が入選の栄誉を得、将来性を見込まれた学生たちによる4作品が特別表彰された。

 このような短期間による公募期間でありながら、芸術科学のもと、作品をアカデミックに評価する初めての取り組みに対して高い関心が持たれたことからか、多様性に富んだ作品が公募に応じ、文化庁メディア芸術祭やSIGGRAPHなど内外の芸術科学にかかわる分野のメガコンペティションと比較しうる水準にあるものが結果、入選したことは、評価できる点といえるであろう。
いわば、これからの芸術科学の領域におけるトレンドを反映するであろう、応募作品の傾向は次のものとなった。

 一番多かったのがインスタレーション、すなわち装置による展示空間でのみ体験可能な作品で、21の数にのぼる圧倒的なものであった。この分野における作品形態は極めて多様なものが応募されており、審査したほとんどの作品がインタラクティブであったことが注目される点である。インタラクティブなものにするための入出力の形態は、画像認識にとどまらず、各種センサーによる感知によるもの、音響環境の調整を行うものなど多岐に渡っていた。装置であることから、画像や音響処理のみならず、様々な工学的処理や美術造型が可能であるため、複合的な表現が実現できることから芸術科学における大きな位置を今後占めるものと予想される。

 ほかとしては、画像表現を支援することで一つのインタラクティブなWeb表現を生成するソフトウエアや、動画および静止画表現が寄せられた。動画表現に関しては、一般的な制作ツールを用いたコンピュータグラフィックスによるアニメーションに始まり、高精彩による3次元空間の生成など先駆的技術による表現まで、領域の幅がまちまちであるのが印象的であった。これら画像分野における応募傾向は、芸術科学という領域がタームとして、人々に広く認知させるものである一方、どこまでを芸術科学としての評価対象として扱うかがまだ、意義付けられるほどに確固たるもの足り得ない難しさを表出させるものであった。科学としての先駆性や創造性が見受けられない、第三者が製作したソフトウエアとして流布しているツールに完全に依拠した表現を芸術科学として評価するのかどうかということを議論し、示すことが必要であることは、審査の段階においても大きく論じられた点であった。このことは、装置においても同様のことがいえる、市販の装置を用い、何の創造的な応用を伴わせないで組み合わせたものを評価できるのかどうかということである。

 アカデミックとしての作品評価の場として、DiVA芸術科学会展があるために、審査材料の形態は、作品審査としてのビデオ映像の提出と、学術評価のための資料としての論文アブストラクトの提出を応募者には求めた。これら応募資料は、デジタルデータとしてCD-ROM形式での提出を義務付け、各審査委員にコピーした同データのCD-ROMを提供することで、審査に際して各審査委員の環境にあわせたかたちで十分な時間をもって審査できる仕組みづくりを心がけた。

 これら応募資料に際して、審査を進める上で一つの大きな問題が生じた。論文アブストラクトを応募者全員に求めたのであるが、出て来たアブストラクトの形式が全くまちまちで、中には論文としての体を成していないものが数多く存在したということである。特に、芸術など表現系の分野を専攻している応募者に、数多くこのようなケースが散見された。理由として、成果物としての作品が評価の対象となる一方で、その成果を論文として学会に発表することでアカデミックな評価を得る環境がほとんど存在していないことに起因していると考えられる。芸術系の教育機関において、近年、電子電機工学や情報処理分野での芸術表現の研究を目的とした大学院などレベルが高いコースが、数多生まれ続けている現状の中で、このような実情が存在することは、同分野の学術的な発展において危急の問題として念頭に置くべきといえるであろう。

 同展運営委員会としては、学問としての芸術科学を振興するための礎としての人材育成をはかってゆくため、特にこの点を今回の経験から得る、収穫のひとつと置いており、論文アブストラクトに関しては基礎となるべきガイドラインを次回の同展の応募開始までにまとめることとなった。


芸術科学に関する様々な視座による審査とそのプロセスから生じた課題

 審査委員の依頼に際して、芸術と工学という学際分野における様々な側面からの評価が出来る人選を実行委員会は心がけた。特に、学術的な評価が難しい、芸術分野において、芸術科学分野に関わる分野において豊富な経験を有する学芸員に参加を依頼するとともに、芸術科学分野で教鞭を振るう大学教員より、芸術分野のバックグラウンド、工学分野のバックグラウンドと異なる専門を持つ方々に依頼した。また、工学としての知見を加味するため、芸術科学分野で用いられる工学分野におけるエキスパートに参加を依頼、合計5名の審査委員団を組織した。

 審査委員団は、今間俊博尚美学園大学助教授(コンピュータグラフィックス)、佐藤誠東京工業大学教授(精密工学)、森司水戸芸術館学芸員(現代芸術)、森山朋絵東京都写真美術館学芸員(視覚芸術)、森脇裕之多摩美術大学助教授(メディアアート)の構成(50音順)であった。

 審査委員は、全応募者のデータがまとめられたCD-ROMを個別閲覧することで、第一次審査を行った。審査委員会と運営委員会のみが閲覧できるWebサイトを通じて、個別入力することで採点が行われた。このような遠隔による個別採点によって、各人のペースにあった審査の実施と、個別による厳正な採点が行われる結果となった。

 これら採点結果に基づいて、5月7日、東京工業大学に審査委員が集まり、最終的な審査判定会議が開催された。5名の審査委員のうち、1名が同会議に全権委任を行い欠席、4名の審査委員が最終判定を行った。

 判定は、会議以前に行なった遠隔採点をもとに実施、その上で、芸術としての美しさ、表現の新規性、工学としての先進性、技術としての完成度を評価軸として、入選作品およびその上での最終的な賞の授与対象を決定した。

 この審査会において、明らかに完成度において隔たりがありながらも、大学学士の課程にあるなど、若年層で、まだ、発展途上の立場にあって将来の成長を見込める可能性が見られた応募者に対して特別奨励表彰を授与することを決定した。

 また、入選作品の中からも、賞の授与対象にはならないまでも、今までの芸術科学の流れの中でかたちづくられてこなかった新規性が大いに認められた作品に対して、審査委員会特別賞としてDiVA2003賞が新たに設置され、授与が決定した。

 これら審査のプロセスにおいて、審査委員より、幾つかの審査判定における問題点が提示された。ひとつは、芸術科学における評価をどこに置くのかということであり、もうひとつは、審査判定資料、特に、アブストラクトの関する記述内容と質の二つの面からの大きなばらつき、それに、芸術科学会DiVA展の目指す方向性が明確になっていないという点である。

 芸術科学そのものが未だ明確な定義がつけられておらず、人それぞれにその用語、もしくは領域に関する認識が異なる中で、一つのユニバーサルな評価基準をつくることが難しく、今回、そのような議論を持つ時間を無しに審査を要請したことに関する困惑が各審査員より提示された。その上での論議の結果、今回の審査においては、芸術科学に対する解釈ではなく、個々の審査委員の見識から、先にあげた判定評価軸をもとに評価を行なうことになった。特に、その中で、各審査委員の持つ専門分野に関して特に個別慎重な審査を行ない、それぞれの視点からの議論を重ねることで評価を行なうこととなった。

 また、アブストラクトに関する問題は、学術的な評価を行なう上で極めて難しい問題であり、このことで審査を行なうことに各審査委員が困難を感じていた。この困難にも関わる点であるが、学問の分野として表現が中心もしくは重要な位置を占める研究者による作品に対する審査でありながら、これら論述の面でも、もう一つの判定材料である作品紹介ビデオにおいても、多数の応募作品において説明として十分に機能していないものが提示されたことは、審査におけるもっとも大きな困難点であるとともに、これら説明し、論じることに対する表現力の欠落が全体的に見られたことに、苦言が呈されていた。すなわち、芸術系の研究者、ないし作家には、論文としての記述力が弱いものが多く見られ、工学系の研究者には作品を紹介するためのビデオなどの視聴覚の表現手段において弱いものがそれぞれ見られたことである。高度情報ネットワーク社会を迎え、それぞれの立場が本会のように融合を見せている中で、それぞれのディシプリンにおける伝統的な流儀にとらわれた表現手段の偏りによる矛盾がまさに表出した場と審査会はなったのである。

 その上で、少ない準備期間において行なわれた、芸術科学会DiVA展そのものの方向性に関して、本分野における発展途上にある混乱に対して、明確な指針を示すことが出来ないまま、実施することに第一意を置いた、運営としての意図に対して、意義を認めながらも、審査を通じて呈することの出来るビジョンの欠落という点で全審査委員が当惑を示していた。

 これら、新たな分野の構築から起きている欠落点を指摘し、それぞれの専門分野と見識、実施機を通じて審査を実行していただいた審査委員には深く感謝の意を示したい。実際には、同展の実行委員として、これらの問題を抽出し、議論のもとを作り出し、その解決のための方向性を示して頂くことを審査委員には期待しており、その期待に応えていただいた問題提起と、実際の審査の実施であった。同展と、これら示された問題点と、解決に向けた意見を受け止め、より芸術科学としてのビジョンが伴うとともに、表現活動を説明するための表現の在り方をこの分野に取り組み研究者や作家に広げてゆくための環境整備を次回以降、取り組む礎となった。


入選作品とその傾向

 このような審査判定会議の結果、最終的に第一回の入賞および入選、諸例作品が以下のものとなった。

−大賞−
作品名「青の軌跡」(インスタレーション) 鈴木太朗 (東京藝術大学)

−優秀賞−
作品名「bouncestreet-弾む街角-」(インスタレーション) みやばら美か、すぎもとたつお
作品名「the Labyrinth Walker」(インスタレーション) しらいあきひこ、岩下 克、長谷川晶一、佐藤誠 (東京工業大学)

−奨励賞−
作品名「『Pseudo-3D Photo Collage @Enro』−擬似3次元フォトコラージュで再構成された中国・円楼の空間−」(ソフトウエア)田中浩也(京都大学)、伏見隆夫/作品名「C/t -cycle of touch-」(インスタレーション) 松村 誠一郎 (東京大学)

−DiVA2003賞(審査委員会特別賞)−
作品名「CM process#2」(パフォーマンス) 松尾 邦彦(inter media performance unit nest)

−入選−
作品名「ACTiM」(インスタレーション)植木淳朗,岩田幸之 (慶応義塾大学)/作品名「SONASPHERE」(ソフトウエア)徳井直生 (東京大学)/作品名「Dynamo: 触覚VR開発環境SPRINGHEADを用いたアートワーク習作」(インスタレーション)しらいあきひこ(東京工業大学)、上條慎太郎(東京工芸大学)、長谷川晶一(東京工業大学)、佐藤誠(東京工業大学)/作品名「Sound of Regions -コンピュータビジョンを用いたインタラクティブなインスタレーション(インスタレーション)永江孝規 (東京工芸大学)

−特別奨励表彰−
作品名「ビニルハウス」(インスタレーション)莇貴彦 (多摩美術大学)/作品名「NA-BOXELIGHT」(ハードウエア)岩沢 駿 (東京大学)、吉田知史(早稲田大学)、鎌田裕之(東京工業大学)/作品名「棲物」(ハードウエア)福田陽子(東京大学)、児玉幸子(電気通信大学)、小池英樹(電気通信大学)/作品名「Sukusuku Flower − あたたかい気持ちで自然に遊べるインタラクティブ作品を−」(インスタレーション)渡辺綾乃(尚美学園大学),永江孝規(東京工芸大学),春口 巌(尚美学園大学)

これら入賞作品と比例するかのように、全応募作品の傾向としても、インスタレーションによる応募が多いのが特徴であった。その次に散見されるものとして、ソフトウエアや作品としてのハードウエアであった。その一方で、少なかったものとして、静止画および動画によるコンピュータグラフィックスや、視覚を中心とする様々な感覚を対象とした体験装置が寄せられた。これらの傾向は、グラフィックスやインタラクティブ性の追求など一つの分野だけではない、ミックスドメディアとしての研究ないし探求が行なわれることが芸術科学というディシプリンとしての方向性として、研究者や表現者にとって認知されていることが示されていると考えられる。実際、社会全般の要請においても一つの領域にとどまらない、一つの環境としてのメディア表現やインターフェイスに関する表現の素養が求められ、そこでの表現が価値を左右するように、ITを取り巻く認識と活用が成熟する中で、避けられない現実である。

 そのため、ひとつの表現手段によって、研究もしくは作品を提示することは、より一層、質のみならず高い先進性を要する難しい行為になって来ていることを各審査委員は指摘していた。一方で、そのことはミックスドメディアによるもの、特にインスタレーションによるものが、前者に較べ、低いハードルで評価可能な表現手段となり得ることを実際には示しており、それ故に、これらミックスドメディアに対し、より厳しい目で評価を行なうことが必要であるとの認識が最終審査会の全審査委員の共通認識として存在し、実際にこのような厳しい姿勢で審査に応じた。

 これら芸術科学における表現手段の多様な広がりとミックスドメディアの台頭の中における評価の質に対する問題意識の醸成と姿勢づくりのプロセスはまさに、私たち芸術科学をひとつのディシプリンとして支えるとともに、研究、評価し続ける者にとって、一人一人が考えないといけないものであるといえる。そして、このような議論が行なわれ、かたちとなる場として、芸術科学会DiVA展が存在することはとても意義深いことである。

 受賞作品に関する紹介と講評は、このサイトにある。併せて御一読頂きたい。


展示について

 入賞ならびに入選した作品は芸術科学会DiVA展において、5月20日より23日まで、目黒区大岡山の東京工業大学百年記念館にて展示された。(DiVA2003賞受賞作品を除く)また、特別奨励表彰作品がビデオ公開された。(任意の芸術科学会員による出展作品も展示)

 NICOGRAPHの春季大会の期間でもあったため、芸術科学分野に関する工学系を中心とする研究者が作家との親交が様々なかたちで行ない、芸術工学の多様性と成立しうると評価できる作品に触れられたことは大きな意義をもたらした。

 しかし、もともと視聴覚メディアを用いた作品を展示するために設計されたための場所でなかったために、決して、出展者にとって満足の行く、すなわち、鑑賞する側にとっても十分な環境で体験することが出来なかったことが残念であった。特に、開口部が広い窓に囲まれた構造であったため、遮光性が確保されなかったことは、プロジェクティングや光の発光によって構成される作品にとってはとても困難な鑑賞状態であったのである。また、個々の作品を展示するための環境も決して、美術展示のための意匠によるものでは無かったため、作品の持ち味を十分引き出せなかったことも残念であった。


今後の課題 芸術科学の学問としての振興のために 

 今後の課題として、長い準備期間とともに関係各位からの協力を得て、より作品展示にふさわしい環境を提供することが次回に向けて求められると、運営委員会では反省し、取り組みを進めている。また、最終審査会によって提示された、芸術科学会DiVA展として目指すビジョンの提示や、そのことによる芸術科学分野発展に向けて貢献できるためのストラテジーを伴った運営を、現代芸術や視聴覚芸術を専門とする学芸、メディアアート、視聴覚表現のエキスパート、それに工学分野の専門家によって構成された審査委員団が最初の審査を通じて抽出し、取り組んで行った問題提起と審査の経験という貴重な実績を生かし、今後取り組んで行きたいと考えている。また、学問としての芸術科学として作品が記述しうるためのアブストラクト、そして論文としてのモデルとなる形式を示すことは、各研究者、作家からの応募の現実より本展を通じて学会全体に対して提示された問題提起として受け止め、取り組むべき重要な課題として、運営委員を中心に取り組まれようとしている。

 半年も満たない、短時間のうちではあったが、募集、審査、そして展示を実現、それらの経験から生み出さた、芸術科学分野の開拓とディシプリンの確立に向けた幾つもの礎はまさに大いなる収穫であり、その礎をもとに、この新しい時代の要請に応じた新しい学問の発展と整備に向け、私を含め運営委員一同、次回の芸術科学会DiVA展に向け、取り組んでいる。

 最後に、この社会の要請に足る新たなる芸術科学という学問の振興のため、同展に支援を傾けて頂いた関係各位に感謝するとともに、短い応募期間でありながら応募して頂いた研究者や作家の皆様に謝辞を申し上げたい。