November 25, 2003

すやのくりきんとん

 栗きんとん日本一といったら中津川。

 と、いわれているらしい。
 それもすやというお店のものは毎日日が暮れる前には完売だとか。

 そういわれてみると食べてみたい。
 しかし、中津川に行くなど、三菱電機の工場に縁が無い限りないだろう。
 というか中津川ってどこかといえば、岐阜の西、隣は信州木曾である。

 それがそこまで苦労をしなくても手に入る。

 つまみ食いの都、名古屋に新宿同様、駅ビル巨大な高島屋が出来た。
 高島屋といえば、うまくて広大なデパ地下。名古屋にもありました。
 それも2層、地下1階が惣菜とお菓子。地下2階が生鮮である。
 ※注意:ANAカードのマイルは2倍にならない店舗です

 もちろん、厨房引き篭もり系の岡田は、出張の最後にデパ地下直行。
 そこで、「すや」そう、くりきんとんにロックオンです。

 ところが遅し、「売り切れ!」

 その一月後、やはり名古屋。帰りに寄る「売り切れ!」

 そして今日も2週続けて名古屋、というか岐阜。
 帰りの名古屋駅、新幹線までの20分の乗り換え時間にトライ。
 あった!(15時30分) 2000円なり

 今、目の前にうわさの「すや」の栗きんとんがある。
 開けると、吉川英治のコメント

 掌にのせて
 ほろほろと味はひました
 まつたく山栗の味そのままか
 秋の山で食べるそれと
 少しもかはらない味で
 口にふくみを覚えます

 じゃあ、甘栗むいちゃいましたをコンビニで買ってくればいいではないか!
 少し期待値が下がります

 くりきんとんなのにもったいぶって一個一個丁寧に包んである
 
 解く
  
 まさに剥き栗型のフォルム

 口に入れる

 ほろほろ  ふわりと新鮮な栗の香り
 うまい
 
 素朴な繊細 やられました

 江戸時代から変わらない伝説の味
 中仙道が東海道本線、高速道路、飛行機に、アンビシャスジャパンになってしまい
もはや立ち寄ることは無い街に街道時代の名物のみ残る

 名古屋に行ったら、またデパ地価を物色することだろう

 まさにそのふわり繊細さ、日本の伝統文化力のスイートなり



   

Comment on "すやのくりきんとん"

新宿高島屋のデパ地下ですやのくりきんとんを発見し購入しました。
美味しかったです。
何時行ってもあるようです。ああ、地方の味がまた一つ。。。

新宿高島屋のデパ地下、早速行ってみました。その日は入荷していなかったのですが、いつもはあるそうです。これは無くなったらすぐに急行して補充しそうです。

同じく私が大好きな、長岡の「越の雪」があってびっくり。代わりに早速買いました。これが甘くてでも、はななげにほろっと崩れて、見た目もノーブルでうまいのですよ。

ここの全国銘菓コーナーはあなどれません。
ここまで来てしまうと、本当、東京以外の場所には住めなくなってしまいますね。