September 06, 2007

中国広東省ではとても高価なスターバックスがなぜ常に満員なのか?

その理由は「高付加価値」サービスにあり

中国にも数多く進出したスターバックス。一杯400円近く、日本と同じ値段である。
いくら中間層が増えた中国とはいえ、その価格は安いものでは無い(その金額なら、高級レストランのビール中瓶3本分、味千でラーメンが食べられる)。

しかし、シンセンのスターバックスはいつも満員で、席を探すのが大変である。

シンセンの高級ショッピングセンターのコートにある無線ネットフリーのスターバックス

「スタバ高いのに、なぜ行くの?」
この街のクリエイティブクラスとの打合せでいつもスタバなので、聞いてみた。

理由は手許のマックブックを指差した。

ホットスポットになっているのだ

スタバだと、東京やニューヨークとも変わらない、清潔で落ち着いたインテリアの中、ネットをしながら打合せや、ちょっとしたチェックが出来るのである。
わざわざバカ高い、中国にしたら味のあるコーヒーを飲むためではなく、ちょっとした出費で得られる、ワークスペースとしての実利としての付加価値に、この地域のクリエイティブクラスがスタバに群れるのだ。
それは1杯のラテで1時間以上いるような人々だらけなので、満員で席を探すのが難しいのもあたり前である。

IT時代の誰もに必要な、クリエイティブを実現する、スペースを提供する高付加価値という集客が存在することを感じさせる事例である。

ちなみに、スタバの店舗、電源はうまく隠してある。あくまでネットのフリースポットのみである。
早さだが、Youtubeをストレス無しに見ることができるくらいという、多くのホテルより速いかも。というクオリティでした。